韓国のソウル中央地裁は先週、脱北者支援で知られる韓国の元牧師、チョン・ギウォン被告が2016年から昨年まで、未成年の脱北者やその子どもたちを性的に虐待していたとして、禁錮5年の刑を言い渡しました。
判事は「状況や手段、内容、期間、件数からみて悪質な犯罪だ」と指摘。学校長という絶対的な立場にありながら、10代の青少年に対してわいせつな行為を繰り返していたと述べました。
判決によると、チョン被告の行為は被害者の性的価値観の形成に悪影響を及ぼしたとみられ、被害者らも被告の処罰を望んでいます。
同被告はキリスト教の支援団体「ドゥリハナ」のトップでした。公式サイトによれば、同団体は1999年以降、ソウルにたどり着いた脱北者1000人以上を支援し、北朝鮮の子どもたちを対象としたキリスト教教育の寄宿学校を運営していました。